HamishBuchan-art

Hamish Buchan個展 2025/7/5~7/31

京都烏丸カフェギャラリーLex&Co「Hamish Buchan」

ハミシュは、人間性と人生に宿る感情ーそれはしばしば当然のものとされ、理解されず、あるいは気づかれないまま通り過ぎてしまうーを探し求めています。
彼は、そうした「映画のような人生の断片」を、型にはまらない方法で見つけ出すことを信条としています。
例えば、荷物も持たずに列車に乗り、冬の星空の下、砂丘で眠ること。
あるいは、眠ったような田舎町の橋の下で、真夜中にひとり静かに絵を描くこと。
そういった瞬間に現れる魔法や感情は、ハミシュにとって非常に大切なものなのです。
心、魂、そして身体ーそれぞれが持つ色とりどりのレンズと、世界に対する混沌とした知覚を通して、ハミシュは自らの経験から受け取った感情を形作り、それを紙の上に新たな姿として流し込んでいきます。

心、魂、そして身体をテーマとした、Hamish Buchan初の個展

Interview

私はハミシュ・ブカンです。これはLex & Co京都2025での展覧会後のインタビューです。最初の質問は、この展覧会を通じて伝えたいテーマやメッセージは何ですか?この展覧会で表現しようとしたメッセージと主なテーマは、心、身体、魂の間に繋がりがあり、それらが互いに語り合う時、その語り合いから生まれる会話こそが、個人の心、身体、魂の内部で起こっていることを完全に表現できる瞬間であるということです。

2つ目の質問ですが、あなたにとって特別な意味を持つ作品や、他の作品と比べて特別な感覚を与える作品はあるでしょうか?
実は、特に特別な意味を持つ作品はありませんが、もし私が持っている作品の中から選ぶなら、一つを選ぶのではなく、おそらくこのセットを選ぶでしょう。これらの作品のほとんどは、私の生涯の特定の時期に、週末にメルボルンによく行き、ただ街を歩き回り、様々なアイデアをスケッチブックに描き、写真を撮り、そして家に帰るという生活を送っていた時期に制作したものです。帰りの電車の中で描くこともありました。これらのアート作品には、その時期の思い出や懐かしさが詰まっていて、私にとって最も居心地の良い作品です。その時期は、私の人生で良い時期だったと思います。

会場の準備と展示の設営途中で、特に困難な点があったかどうか、3つ目の質問をされました。実際、展示会自体の設営はそれほど難しくありませんでした。この会場は非常に良いので、Lex & Coをギャラリーとして本当にオススメします。正直言って、最も大変だったのはオーストラリアから日本へすべての作品を輸送することでした。しかし、すべてをフォルダーに収納し、デリケートなものは密封するだけで済ませることができました。正直言って、それが最も大変なことでした。しかし、会場自体は非常にシンプルで、大変感心しました。

4つ目の質問で、今後の作品でどのようなテーマや方向性で進めていきたいか尋ねられました。今後のことについては、より古典的な芸術のスタイルを学ぶことを考えています。若い頃、画家レンブラントに非常に感銘を受けましたし、近年ではバスキアも本当に気に入っています。バスキアは古典的ではありませんが、彼がシンボルを使う方法が本当に気に入っています。そのアイデアの一部を取り入れ、古典的な芸術スタイルと組み合わせ、古典的な絵画手法で現代的なシンボルを表現したいと考えています。もしそれが意味を成すなら、ですが。これは現在頭の中で考えていることの一つです。これが主な方向性です。ヨーロッパを旅してインスピレーションを得て、特にイタリアの芸術スタイルを基にしたより古典的なヨーロッパの芸術スタイルを追求したいと考えています。

最後の質問ですが、この展覧会を終えて、私のアートキャリアにおいて今後活用できる学びや抱負は何でしょうか?これは非常に良い質問だと思います。特に、これが私のデビュー展覧会であることから、展覧会に目を引く作品を増やしたいと強く感じています。この展覧会を通じて、心、身体、魂というテーマに多くのアイデアが加わっていることに気づきました。当然ながら、心、身体、魂の対話は多くの小さなアイデアから成り立っていますが、私はより中心的なテーマを追求し、中央の作品を軸に展開する作品や、より大きな作品を取り入れたいと考えています。この初めての展覧会を通じて、私は多くの自信を得ることができました。私にとって、この自信は将来に活かすことができる最も重要なものだと思います。この機会を得られたことに本当に感謝しています。Lex & Coのスタッフの皆様にも心から感謝しています。この会場で私の作品を展示できることに、本当に、本当に、本当に誇りに思っています。これは私にとって喜びであり、特権でした。

私のアート展にご来場いただき、また私の作品をご覧いただいた皆様に心より感謝申し上げます。この経験ができたことに本当に感謝しており、将来またこのような機会を得られることを大変楽しみにしています。